首の痛みは、約70%の人が一生に一度は経験すると言われるほど、よく見られる症状です。
整体院東葉コンディショニングにも、首が痛くて上を向けない、後ろを振り返れない、首を動かせない、手がしびれるなどの症状で、たくさんの方が来院されています。
今回は、整体師が得意とする「骨格の歪み」にフォーカスし、ツラい首痛などの症状を解消する方法をご紹介します。
【目次】
- 東葉コンディショニングの首痛回復理論
- 自分で首痛を解消できるエクササイズ
- 首に掛かる負担はどれくらい?
- 首の症状と原因
- 首痛の症例
- 病院での一般的な治療法
- 首痛予防のために必要な事とは?
- 首痛を早く改善させるためには
まずは、当院の首痛回復の理論からお話します。
実際に、首痛でお悩みの方へ施術を行っている動画もありますので、ぜひ御覧ください。
◆東葉コンディショニングの首痛回復理論
整体院東葉コンディショニングには、「病院で手術を勧められたが、不安で踏み切れない。手術ではない方法を試してみたい」といった方や「何ヶ月も病院で保存治療をしているが、あまり効果を感じない。他の治療も試してみたい」、「色々な治療院に行ったがなかなか治らない、なんとかして欲しい」という方が来院され、症状改善へと至っている方が、大勢いらっしゃいます。
ではなぜ、病院の治療ではなく、東葉コンディショニングの整体法「QPR法(クイック・ペイン・リリース法」を受けて、多くの首痛の方が改善するのか?
ここで、東葉コンディショニングの首痛に対する考え方と、施術方法の一部をご紹介します。
人間の身体バランスは、ダルマ落としゲームのように、どこかが右にずれると、どこかが左にずれ、どこかが前に出ると、どこかが後ろ出て、倒れないようにバランスを保っています。
人間の身体は下から、足、膝、股関節、骨盤、脊椎、胸郭、頭とつながっていきますが、どこかが歪んでいると、他の部位が歪んでバランスを取っています。
例えば、骨盤が歪んでいると、その上にある腰椎や胸椎、胸郭も歪んでバランスを取ります。
当然、さらにその上にある頚椎も歪んで頭を支えます。
その結果、周囲にある筋肉や関節に過度な負担がかかり続けるようになります。
特に、首は真上にある重い頭を支えている箇所なので、その負担も大きいです。
もうおわかりと思いますが、首痛を根本的に治すためには、病院のように症状が出ている首ばかりを見るのではなく、カラダ全体の歪みをみて改善させていくことが、首への負担を減らし症状を治すために、必要なこととなります。
そのため、東葉コンディショニングでは、症状が出ている首ばかりを見るのではなく、カラダ全体の歪みを治し、バランスを整えることを主眼に置き、施術を進めていきます。
頚椎椎間板ヘルニアは、首に強い負荷をかける姿勢や、間違った動作を繰り返すことが原因で起きています。
そういった状態が続くと、頚椎のもつ本来の生理弯曲がなくなり、常に首に負担をかけている状態になってしまいます。
頸椎椎間板ヘルニアの方への施術では、まず最初に下肢アライメント(足部、足首、膝、股関節の配列)や骨盤や胸郭、背骨など、カラダ全体の歪みを整えていきます。
カラダ全体のバランスを整えて土台を安定させることによって、首や頭も本来の位置に安定することができます。
バランスの良い本来の位置に戻ると、首周辺の関節や筋肉への過度な負担が減り、血液やリンパの流れが改善され、自然治癒力が高まります。
カラダ全体の歪みを整えたあと、頚椎の歪みの微調整や頚部周辺の筋肉の緩和、狭くなった椎間板のストレッチをゆっくりおこない、本来あるべき状態に戻していきます。
ここで、You Tubeで公開している、当院の首痛への施術動画を御覧ください。
整体での治療が初めてです…重症レベルの首と肩の症状を解消させる痛くない施術!
【整体】狭窄による首の違和感の解消方法!痛くない整体の治療技術に密着!
【整体】仕事への影響もある…デスクワークによる首痛を施術で解消!
◆自分で首痛を解消できるエクササイズ
You Tubeで公開している、自分で首痛を解消できるエクササイズ動画をご紹介します。
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。
普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。
我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。
1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。
整体師が直接指導!首痛解消・再発防止のためのセルフエクササイズ!
◆首に掛かる負担はどれくらい?
人間の頭の重さは、体重の約10%になります。体重50キロの人であれば約5キロです。
この重みを支えているのが背骨であり、その中でも頭の重さによる負担が大きく掛かるのが、頸椎という7つの骨です。
身体を支えている背骨は、椎骨という骨が縦に積み重なった構造をしており、このうち上から7番目までの椎骨を「頚椎」と言います。
1つ1つの椎骨の間には、椎間板といわれる軟骨がはさまっていて、首をしなやかに動かしたり、衝撃を和らげるクッションの役割をしています。
頚椎には、おおよそ前方に60度、後方に50度、左右に横倒しする時は50度、首を左右に捻る際にはそれぞれ70度と、可動域が広いという特徴があります。
これは、視覚・聴覚・嗅覚等の感覚器官が頭部に集中し、外部からの情報を広い範囲から得る必要がある事と関係しています。
しかし、体重の10%もある頭を支えながら首を大きく動かすことになるため、頚椎や周りの筋肉は常に酷使され、疲労が蓄積し痛みが出やすくなります。
下の写真のように、パソコン操作の際に頭が前に出ただけでも、頭の重さに加え体重の約5%(体重50kgの人であれば7.5kg)の負荷が、首に掛かります。
さらに、スマホを使う時などによくする下を向く姿勢では、頭の重さに加え体重の約10%(体重50kgの人の場合約10kg)もの負荷が、首に掛かることになります。
◆首の症状と原因
負担の掛かりやすい頸部で、起こりやすい症状をいくつかご紹介します。
■頚椎症■
・脊髄が圧迫されて脊髄症状が出る頸椎症性脊髄症
症状としては、手のシビレや麻痺、脚のシビレや麻痺、排泄障害などがあります。
・神経根が圧迫されて神経根症状が出る頸椎症性神経根症
症状としては、手や指のシビレ、感覚異常、手を動かしにくいといった症状が見られます。
頚椎症の方の特徴として、首から肩、腕から手にかけて筋肉の過緊張が見られます。
首に関連する筋肉が硬い状態で、無理やり首をいろいろな方向に動かそうとすると、首に過度な負担が生じ痛みやしびれが強くなったりします。
■ストレートネック・スマホ首■
通常、上左図のように人の頚椎には30度〜40度のゆるやかなカーブ(生理弯曲)があり、頭の重さを支えています。しかし上右図のように、このカーブが30度より小さくなり生理弯曲を失った状態を『ストレートネック』と呼びます。
ストレートネックは、パソコン作業やスマホの操作のように、首の筋肉や関節への負担が大きくなるうつむいた姿勢を長時間取り続けているとなります。そのため、男性よりも筋力の弱い女性の方がなりやすいのが特徴です。
ストレートネックの方の多くは、首が前方に突き出て猫背になっており、頭の重さが首や肩の筋肉や関節に過度な負担を掛けるため、慢性的な首痛や肩こり、頭痛、背中痛などの症状に悩まされます。
■頚椎椎間板ヘルニア■
椎間板とは「髄核 (ずいかく)」と「線維輪 (せんいりん)」で構成されている、脊柱の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている部分です。
椎間板の中央にある髄核は水分を豊富に含むゲル状の組織で、その髄核をドーナツ状に取り囲んでいるのが繊維輪です。繊維輪は、コラーゲンを豊富に含む強固な組織です。この髄核と線維輪が互いに協力し合い、頸椎に掛かる衝撃や負荷を分散してくれています。
しかし、首に過度な負荷が掛かりすぎてしまうと耐えられなくなり、椎間板が押しつぶされ、中の髄核が繊維輪を破って外に飛び出してしまいます。この飛び出した髄核が、神経を圧迫するようになると痛みやしびれが起こります。
頚椎椎間板ヘルニアも腰椎椎間板ヘルニアの場合と同じく、椎間板への圧力が主な原因となります。首は真上にある重い頭を支え、さらに可動性が大きいため、日頃の姿勢や外からの衝撃の影響を大きく受けます。
そのため、首を前方に突き出した姿勢や猫背のような姿勢不良の方から、ラグビーなど体と体の接触が激しいスポーツ選手にも、頚椎椎間板ヘルニアは多く見られます。
症状としては、軽度の場合、首の痛み、肩こり、軽い手のしびれなどがあります。首から腕や手まで神経が伸びているため、重症化してくると手や腕の感覚が無くなったり、握力を始め筋力低下も起こってきます。 放っておくと、徐々に首を反らす動きが制限されるようになるので、早急な対応が必要になります。
頚椎椎間板ヘルニアは、どの部分の椎間板がヘルニアになり神経に触れているのか、痛みやシビレの出る部位である程度判断できるのも特徴の一つです。
➤中指周辺の感覚異常や、肘を真っ直ぐに伸ばせない等の症状がある。
頸椎7番のヘルニアの可能性があります。
➤親指から腕の内側の肘までに感覚異常や、手首を背屈させることが出来ない。
頸椎6番のヘルニアの可能性があります。 ➤肘を曲げることが出来なかったり、腕を肩より上に挙げることが出来ない。
頸椎5番のヘルニアの可能性があります。
➤呼吸がしずらい等、呼吸器循環器の症状がある。
頸椎3・4番のヘルニアの可能性があります。
<注意して欲しい生活習慣>
・スマホやパソコンを使っている時間が長い。猫背になり、頭が前に入っている状態で座っている
・肘を立て、手枕をして横になることが多い
・電車移動などの時は、下を向いて寝ている
・首をポキポキ慣らすクセがある
・一日の大半を立ったまま過ごすような立ち仕事
・慢性的な睡眠不足
・長期間に及ぶ強いストレス
■頚肩腕症候群■
頚肩腕症候群とは、肩や腕などを酷使し疲労が蓄積した結果、頚椎から肩甲帯に及ぶ僧帽筋や胸鎖乳突筋などの筋肉の疼痛、肩甲骨周囲、腕にかけての痛みやしびれがでる症状をいいます。
頚肩腕症候群は、パソコンやスマートフォンの操作を多くする若年層の発症が近年増えています。
◆首痛の症例
【頸椎症 40代 男性 Hさん】
病院で頚椎症といわれたが、脊柱管狭窄症でヘルニアにもなっていました。来院された時、Hさんは指先のしびれ、頭痛、吐き気、首肩の凝り、手の冷感等で、気持ちが落ち込んでいました。
東葉コンディショニングの施術を受けていく中で、体全体のバランス調整や姿勢改善ストレッチを行いました。今ではその症状もなくなり毎日散歩にも出かけています。
※こちらは個人の感想です。あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
【長年苦しんだ頚椎5番のヘルニアの症状が改善された60代男性 Sさん】
肩から腕の鈍痛と手のしびれでお困りでした。病院では頚椎6番7番のヘルニアの疑いがあると、診断されたそうです。東葉コンディショニングの施術を受け、初回の施術で腕の痺れと痛みは、ほとんどなくなりました。
2回、3回と施術を受けていく中で、首から腕の痺れと痛みが緩和していきました。首周りにいつも感じていたコリやハリも、姿勢を気を付けることで感じなくなることを知り、仕事中も姿勢を意識するようになったとのことです。
※こちらは個人の感想です。あくまで結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
◆病院での一般的な治療法
1.治療法の分類
首痛に対して、病院などの医療機関で採られる治療法は、大きく2つに分類されます。
1つ目は、保存療法と呼ばれる体を切開したり、穴を開けるなどの外科的処置を行わずに、治療を進める方法です。
組織や臓器そのものや、それらの機能が失われずに”保存”される治療法です。単純に手術以外の方法と考えて良いでしょう。
2つ目は、患部を切開して様々な処置を施す外科的療法(手術療法)です。
2.治療の流れ
手術でなければ、治療できないような重症のケースを除き、初めは症状に応じた保存的療法を、いくつか組合せて治療を進めます。
一定期間治療を行っても症状が改善されない場合は、手術も検討するというのが一般的な流れです。
単純に症状の重さだけでなく、患者自身が症状をどのくらい負担に感じているか、またどんな治療を望んでいるのかも重要です。
こうした要因を考慮した上で、どういった治療法が適切か総合的に判断されます。
3.保存的療法
体を切開するなどの、外科的処置を行わずに治療を進める「保存的療法」には、様々な種類があります。主な治療法とその概要については以下の通りです。
(1)薬物療法
薬物を服用して、痛みをコントロールするため治療法です。
炎症が激しく痛みが強かったり、安静にしていても痛みがとれない場合に、これらを和らげたり解消したりする目的で行われます。
(2)温熱療法
首まわりを温めることで、血液の流れ(血行)を促進する治療法です。血行が良くなると、炎症や痛みの元となる化学物質や、疲労物質が流れ出ていきやすくなり、痛みが和らいだり、回復が早まります。
また、筋肉が柔らかくなり関節の動きも良くなるため、首にかかる負荷や衝撃を吸収・分散する働きが強まります。
医療機関では、ホットパックや超音波を使った専用機器を使用しますが、入浴、カイロ、サポーターなどを利用することで、家庭でも手軽に患部を温めることができます。
(3)装具療法
頸部の保護、固定、動きの安定を目的とした器具「装具(そうぐ)」を首のまわりに取り付けることで、首の負担や痛みを軽減する治療法です。首の装具には、コルセットや首用サポーターなどがあります。
(4)牽引療法(けんいんりょうほう)
専用の装置を使って首を上下にひっぱり、頸椎の骨の間隔を広げる治療法です。
期待される主な効果は、椎間関節を広げて関節の動きを良くする、椎間板への圧力を減らす、筋肉や靭帯の緊張をほぐし、血流を良くする、背骨のゆがみを矯正するなどです。
4.外科的療法(手術療法)
手術は、「保存的療法を一定期間行なっても症状が改善しない、または悪化している。」「首痛やそれに伴う症状によって、日常生活に支障が出ている。」「激しい首痛の継続、四肢の強いしびれ、マヒ、筋力の著しい低下、排尿・排便障害など、すぐに治療を行わないと障害や後遺症が残ってしまう。」「骨の悪性腫瘍(がん)や一部の内蔵の病気など、生命に関わる病気が発症している。」などの場合に行われる外科的なアプローチ法です。
◆首痛予防のために必要な事とは?
【姿勢改善】
パソコンやスマホ使用時、姿勢を維持するために最低限の背中の筋肉を使っていますが、長時間となると体が楽な姿勢になろうとして、筋肉の緊張を緩めてしまいます。
その結果、骨盤が後ろに倒れ生理弯曲が無くなり、背中を丸め首だけ前に突き出すような猫背の姿勢になってしまうのです。
頭の重みを背中全体ではなく、首だけで支えることになるため首を痛めやすくなります。
疲れてくると、どうしても前傾姿勢になってパソコンを凝視するなど、姿勢が悪くなりがちです。1時間に1回は休憩を取り、少し歩くなど体を動かすのが効果的です。
首や肩まわりをゆっくりストレッチし、固まった筋肉をほぐすように意識しましょう。
- PCの画面が、自分の目線と同じ高さになるように調整する
- 画面から目との距離は40cm以上
- 肘かけがあれば肘が90度よりすこし開くくらいの高さにする
- 肘かけがなければキーボードの手前にスペースをあけて肘をおく
- 膝の裏と座面の縁に拳一つ分スペースをあける
- 深く掛けて背もたれに背中を当てる。背もたれが動くなら、ももと体が90度以上にする。
- ディスプレイの調節して、目を疲れさせないために文字を大きく設定する。
- 日光や照明が反射しないように、カーテンや角度を変えて調節する。
- 左右の手を適度な角度にして手が反らないようにする手の置き方を心掛ける。
【生理弯曲の形成】
横になっている時以外は、頭の重みを常に背骨の生理弯曲があることで支えていますが、上記のように長時間のPC作業・デスクワーク、姿勢の悪さから、生理弯曲が無くなっている人が増えています。
人間の身体の中で、特に重要な器官が集まっているのが「首」であり、首の歪みは全身の歪みの原因となります。
身体の歪みや緊張を解消し、自律神経の状態が正常になれば、様々な症状によい効果があるということが、私たちの日常の施術経験の中でも実証されています。
東葉コンディショニングで実際に使用している枕「センターラインピロー」は、「自分に合わせる」枕ではなく「正しい姿勢にする」枕です。
◆首痛を早く改善させるためには
症状についての原因や、当院の施術の考え方、ストレッチなどについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
首に関する痛みや痺れなどの症状を治すためには、その原因をしっかりと理解することが大切です。理解していないと根本的な原因が改善出来ず、再発させる可能性が大いにあります。
そして、日頃の生活の中で、姿勢やカラダの使い方のクセを改善し、できるだけ頚部に疲労を溜めないように、していくことが大切です。どうか首痛から開放された、健康なカラダを手に入れて下さい。