「起立性調節障害」という言葉を、聞いたことはありますか?
起立性調節障害は自律神経機能不全のうち、思春期で最も起こりやすいものの一つであり、小中学生の発症率は約5~10%にもなります。
立ち上がった時のめまいや立ちくらみなど、命に関わるような症状ではありませんが、重症化すれば、日常生活にも影響を及ぼします。
ではなぜ、起立性調節障害を発症するのでしょうか?
ここでは起立性調節障害によって引き起こされる症状の原因と、予防・解消法について記していきます。
【目次】
まず初めに、当院の起立性調節障害への施術の考え方を説明します。
また、起立性調節障害の解説や、症状の予防・改善のためのセルフケア方法を動画で解説していますので、ぜひ御覧ください。
◆起立性調節障害に対する整体院東葉コンディショニングの施術法
整体院東葉コンディショニングでは、カラダのバランスの崩れや頸椎周辺の筋緊張によって乱れた呼吸が、慢性的な酸素不足を誘発し、自然治癒力を低下させ、自律神経の働きを乱すと考えています。
それらの症状を改善に導く当院独自の整体施術法QPR法は、カラダを優しくゆらしながら、負荷をかけずに緊張をとり、身体バランスを整える施術法です。
優しい刺激は、カラダと脳に安心感を与えます。
そして、全身の歪みが整い、筋緊張が緩まると、呼吸が深くなり血流も良くなります。
また、唯一自律神経をコントロールする方法と言われている「呼吸」は、交感神経優位の緊張状態では浅く、逆にリラックスしている時は深くなりますが、深い呼吸は、横隔膜を大きく動かして自律神経を刺激します。
すると、副交感神経の活性化が促され、睡眠や排泄に関わる働きが整ってきて、起立性調節障害の原因である自律神経の働きを正常にしていきます。
起立性調節障害の症状についてや、症状改善のためのセルフケア解説は、こちらを御覧ください。
整体師が教える!自分の力ではどうにもならない起立性調節障害の改善方法!
また、東葉コンディショニングでは自律神経のバランスを崩している方に、波動セラピーもオススメしています。
波動セラピーでは、特殊な機械で身体の各器官や細胞がもつ周波数を調べ、望ましい状態にズレを調整し、身体が本来持っている自然治癒力をサポートします。
独自の整体技術による身体バランス調整と、波動セラピーによる波動調整、この2つを組み合わせ身体の内外からアプローチをしていくことで、自律神経のバランスを改善させていきます。
◆起立性調節障害とは
起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)とは、自律神経失調症の一種です。
10歳から16歳に多く発症しているこの病気は、主に「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する症状」と定義されており、日本の小学生の5%、中学生の約10%が起立性調節障害だと言われています。
思春期が始まるこの頃、体の成長に自律神経の発達がついていけないと、心身共に非常に不安定な状態になってしまいます。
精神的な問題が起きる機会は多くありますが、この時期の子どもたちにはそれを解決する力がまだ不十分です。
学校や家庭でのストレスなどを解消できずにいると、自律神経が乱れ、朝起き上がれない・立ち眩み・めまい・頭痛といった症状につながり、起立性調節障害を引き起こしてしまうのです。
◆起立性調節障害の主な症状
起立性調節障害の特徴として、以下の症状が挙げられます。
- 立ちくらみ、めまい、頭痛、腹痛を起こしやすい。
- 立っていると気分が悪くなり、ひどいと倒れてしまう。
- 入浴中や入浴後に気分が悪くなる。
- 少し動くと、動悸や息切れがする。
- 朝なかなか起きられず、午前中は調子が悪い。
このような症状が出ていても、一般的な診断や血液検査で異常がなければ、起立性調節障害と診断されます。
◆起立性調節障害に対する一般的な治療法
起立性調節障害の治療は、症状や検査結果によって変わりますが、主に以下の療法の中からいくつかを組み合わせて行われます。
1.一般療法
生活のリズムを整えるため、早寝早起き、散歩などの軽い運動、起きる時の姿勢、食事の時間など、日常生活の中で改善出来るポイントをアドバイスします。
2.非薬物療法<装具を活用する>
下半身に血液が溜まることを防ぎ、循環機能を手助けするために、下半身を圧迫する装具を活用することがあります。装具には、加圧式腹部バンドや圧迫ソックス、弾性ストッキングなどがあります。
3.薬物療法
薬物療法では昇圧剤などが用いられ、主に次の薬が使われます。
・塩酸ミドドリン
昇圧剤です。起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群で使われます。
・プロプラノロール
高血圧や不整脈の薬として使われる、心臓を保護する薬です。
・メシル酸ジヒドロエルゴタミン
自覚症状の緩和に用いられます。塩酸ミドドリンで効果が得られなかった場合、起立直後性低血圧に使われます。
・メチル硫酸アメジウム
交感神経を活発化させる昇圧剤です。塩酸ミドドリンで効果が得られなかったサブタイプの起立直後性低血圧に使われます。
◆起立性調節障害の改善方法
起立性調節障害の発症・再発には生活習慣の乱れが大きく影響しています。
特に夜ふかしが続くと、自律神経系のバランスが崩れるので、夜はしっかりと眠り、規則正しい生活を心がけることが大切です。
~起立性調節障改善のポイント~
• 睡眠
寝不足は確実に自律神経の働きを乱します。
自分にとって必要な睡眠時間や、起床しやすい時間を見つけましょう。
成長ホルモンが分泌されやすい睡眠のゴールデンタイム(22時~翌2時)を含む、22時~翌5時までを、途中で起きることなく眠れるのが理想です。
• 食事
子どもが好むお菓子やジュースなどの甘い食べ物や飲み物は、血糖値の乱高下につながり、血糖をコントロールする自律神経にも影響を与えてしまいます。
起立性調節障害は、自律神経のバランスが崩れることが原因なので、急激な血糖値の変動に伴う自律神経のバランスの悪化は、起立性調節障害の症状を悪化させる可能性がありますので、糖質の多い食事は控える方がいいです。
また、たんぱく質は全ての体の材料になりますが、成長期の子供の場合、大人よりも体重あたりのタンパク質必要量が多いため、食事からしっかり摂取しないとすぐにタンパク質不足に陥ります。
たんぱく質の低下は、筋肉量の低下、ホルモンバランスの乱れ、神経伝達物質の生成低下による精神的不安定など、起立性調節障害の症状にも悪影響を及ぼすため、肉や魚を多く摂ることをオススメします。
また、消化活動中には自律神経が活性化します。特に夜中や寝る前の飲食は睡眠の妨げとなるので避けましょう。
• 入浴
湯船に15分程度浸かる事で、筋肉が弛緩し細部の血管にまで血液が送られます。
循環機能が改善されることにより、血行促進だけでなく、精神的な疲れも和らげます。
*湯船から急に立ち上がると、立ちくらみを起こすことがあるので、ゆっくりとした動作を心掛けましょう。
• 運動
適度な運動は血流を促進し、自律神経を整える効果を期待できます。
運動は気分転換にもなりますので、無理をせず自分のペースで行えるスポーツを取り入れましょう。
ストレスも起立性調節障害の大きな要因となります。
病気で苦しんでいることを理解し、頑張っているところを評価することは、本人の心の負担を減らし充実した生活を送れるようにするために必要なサポートです。
周囲で協力し、見守っていきしょう。
整体院東葉コンディショニングの、起立性調節障害に対する考え方や施術の仕方についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
なかなか症状が改善しないと不安が募ります。
一人でお悩みにならずに、是非一度施術実績が豊富な当院にご相談頂ければと思います。