足底筋膜炎は、特に中高年の方や長時間立ち仕事をする方、外回りの仕事でよく歩く方、マラソンなどの運動をする方に多く見られる疾患です。
当院に来院される患者さんの中でも、足底筋膜炎と診断された方は多く
・病院に行っても安静にして様子を見てくださいと言われたけど全然症状が改善しない
・注射を打って一時的に痛みが緩和されても、また痛みが出てきてしまう
・自分で足裏のケアをしているけど、なかなか改善しない
などと、悩まれている方は非常に多いです。
そこで、今回は足底筋膜炎の原因や主な症状、足裏の痛みを改善させる対策についてご紹介します。
【目次】
足底筋膜炎について詳しい方や、施術方法などを先に知りたい方も多いと思いますので、まずは当院の施術の考え方、自分で出来る足底筋膜炎を予防・解消できるエクササイズからお話します。
実際に足底筋膜炎でお悩みの方へ、施術を行っている動画もありますので、ぜひ御覧ください。
◆足底筋膜炎に対する東葉コンディショニングの施術の考え方
足底筋膜炎に対して、症状の出ている足部だけでなく、足部から骨盤までの並び(下肢アライメント)、背骨のS字カーブ(生理弯曲)を調整し、重心バランスを安定させます。
なぜ足部だけでなく、全身のバランスを整える必要があるのかを、解説します。
地球上で生活する人間は、重力の影響を常に受け続けています。
その重力方向は、立位だと頭部から頸部、胸部、背部、腹部、腰部、骨盤帯(下腹部、臀部)、大腿、下腿、足首へと向かい、地球と身体の接点として、身体を支えているのが「足部」です。
そのため、足部の調整だけを行っても、重心バランスが崩れたままでは、再び足裏に過度な負担が掛かるため、足底筋膜炎の主な原因である足のアーチの歪みは、一時的にしか整えることができず、再発のリスクが高まってしまうのです。
さらに、足底筋膜に過度な負担を掛ける足裏のアーチの崩れを調整するには「立方骨」が要になると考えています。
足裏には3つのアーチがあり、そのアーチが正常に働くことで、足の機能を引き出すことができます。
そして、そのアーチが持つ機能を発揮させるために重要になるのが、この立方骨なのです。
足裏のアーチが崩れると、立方骨が下方に落ち込んでしまい、その隣にある楔状骨が捻じれてしまいます。
そのため、立方骨を正しい位置に挙上させるように施術を行うことで、足裏のアーチを整えることができます。
実際の施術の様子を動画で公開していますので、ぜひ御覧ください。
【整体】かなりひどい足底筋膜炎…痛みがあり板のように硬く土踏まずがない真っ平な足裏を施術!
◆自分で簡単にできる足底筋膜炎予防解消エクササイズ
You Tubeで公開している、足底筋膜炎を自分で予防・解消できるエクササイズをご紹介します。
~注意点~
*痛みのない範囲で!
痛いことはなるべくしない方が、早い症状回復が見込めます。
普段から痛い姿勢や動作は避けるようにしましょう。
我慢してやる必要はありません。
*適度な回数で!
たくさんやればやるほど、良くなる訳ではありません。
1回やって、次に行うまでは30分以上あけ、1日数回に分けてやる方が効果的です。
歩くのも痛い・硬くなってしまった足裏で悩む患者さんと一緒に足のセルフケアを実践しました!
◆足底筋膜炎とは
足底筋膜炎の「足底筋膜」とは、かかとの骨(踵骨)から各指の付け根に向かい繋がっている腱の事を言います。(一般的には「足底筋膜」と呼ばれていますが、正しい名称は「足底腱膜」です。)
足底筋膜には、足のアーチを支え、足裏にかかる負担を吸収する役割がありますが、この足底筋膜炎は、足底筋膜に過度な負担が掛かることで炎症を起こし、痛みを伴う症状です。
足底筋膜炎による足裏の痛みの多くは、足底筋膜の付着部である、かかと付近や、土踏まず付近に出ます。
また、寝起きの第1歩目に、足裏に強い痛みが出る事も特徴の一つです。
もし、これらと同じ場所に痛みが出ている、朝の1歩目に足裏の痛みが強く出るという場合は、足底筋膜炎を疑いましょう。
◆足底筋膜炎の原因
次に足底筋膜炎の原因や、足底筋膜炎になりやすい人について、説明します。
まず、足底筋膜炎の原因を知るために、足を形成するアーチについて見ていきましょう。
足の裏には、
・内側縦アーチ
・外側縦アーチ
・横アーチ
の3つのアーチがあります。
このアーチが正常に機能することで、「安定性」「運動性」「吸収性」を発揮し、立っている姿勢や歩行時に、足裏に負担を掛けずに保つことができます。
しかし、立っている時の重心バランスや、歩行時の足の使い方が悪かったりしていると、足裏のアーチが崩れてしまい、その結果、足に過度な負担がかかり、足底筋膜炎を引き起こし、足裏に痛みが出てしまうのです。
立ち仕事をしている、通勤で長時間歩く、ヒールをよく履くという方、また、マラソンなどのスポーツを行っている方も、足へ負担を掛ける時間が長くなるため、足底筋膜炎への注意が必要です。
特に運動もしていないし、足への負荷をかけるようなことはしていないのに足裏の痛みが強い……。という方は、姿勢が悪くなっていませんか?
猫背のような姿勢をしていると、お腹やお尻の筋肉が固くなってしまいます。
すると、歩くときに足をうまく動かせなくなり、足裏にかかる負担が増えてしまうのです。
◆足底筋膜炎の一般的な治療法
足のアーチの崩れにより足底筋膜に掛かる負担が、足底筋膜炎の原因であることが分かりました。
一般的には、
・足裏やアキレス腱などのストレッチ
・医療用インソールによる足部の矯正
・消炎湿布
・衝撃波治療
・手術
といった方法があります。
どの治療法も、基本的には足底筋膜にかかる負担を軽減、または分散させるために、直接的に足部を調整し、足裏の炎症を抑える方法です。
足裏に痛みが出てしまうと、日常生活にも支障をきたします。
症状が悪化してしまうと、少し出かけるのも億劫になってしまうで、早期に症状を改善させていく必要があります。
足底筋膜炎による足裏の痛みでお悩みの方、何度も足裏の痛みを繰り返している方は、お気軽に整体院東葉コンディショニングまでご相談ください。